下京支部支部長 藪 壽人

支部長就任ご挨拶
下京支部支部長 藪 壽人

 この度の令和5年の近畿税理士会下京支部役員選挙に際し、多くの支部会員の先生からのご推薦をいただき立候補させていただき、第43回定期総会にてご承認を賜り支部長という役職に就任いたしますことはその責任の重さに身の引き締る思いです。第13代目の支部長として、連綿と引き継がれてきました下京支部の伝統を決して汚すことのないよう、全力を尽くし皆様のご期待に副うべく魅力ある支部運営を目指し努力する覚悟でございます。皆様のご協力を心からお願い申し上げます。

 また、同選挙にて役員となられました副支部長を始め幹事の先生方は、役員経験も豊富な方から夫々の分野でご活躍されている優秀な先生方であり、私の力強いパートナーとしてご協力を賜れることと確信しております。退任されました木村前支部長はじめ役員の先生方には、そのご努力に敬意を表し厚くお礼を申し上げますと共に、今後の支部運営に限りないご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

 さて、おおよそ3年前に始まった新型コロナウイルス感染拡大は漸く終息しつつあるものの、ロシアのウクライナ侵略が長期化する中、日本経済は急激な為替変動、資源価格の高騰による物価高、人手不足、数十年の沈黙を破るような人件費の高騰による経済政策の変化に戸惑いを感じています。このような経済環境下で、我々の主な関与先である中小企業はその業績の善し悪しが明らかになり、経営者の高齢化による事業承継のあり方や多様な働き方の選択を取り入れる企業に注目が寄せられています。

 一方、私達税理士業界を顧みますと、e-Taxが導入されて以来のデジタル化が推進され、キャッシュレス納付や税務手続をはじめとする税理士業務のICT化への対応が急務となっています。将来的に人工知能(AI)に取って代わられる職業のひとつとされています税理士業界を守るためにも、その環境変化に的確に対応することが求められます。

 この下京支部に入会させていただいた平成2年当時は会員数200名弱でありましたが、現在は330余名(税理士法人55社)と大きな支部に発展しています。まずは、新型コロナウイルス感染拡大以前の正常な支部事業の運営を目指します。そのため、具体的には令和5年度定期総会の事業計画に基づいた活動に取り組んでまいりますが、特に支部事業を通じて会員の皆様が多くの情報を共有し、有意義な情報交換を行いながら会員相互の連帯感・親睦を深めることが大切と考えております。研修会や支部旅行そして意見交換会など、会員の皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。

 今後とも支部会員の皆様のご支援・ご協力を心からお願い申し上げ、決意と抱負の一端を申し上げまして支部長就任の挨拶とさせていただきます。